〜 両槻会第六回定例会 〜
2008年1月14日

* 西飛鳥古墳めぐりと男綱勧請綱掛神事 *
(その3)

 ■八角墳とした場合の墳丘の規模
 
    対辺長・・・18.5m
    高さ・・・・・約4m
    
 天武・持統天皇陵に似た造りだったかも知れないそうです。

 ■石室
    
    高さ・・・3m
    幅・・・・4.5m
    奥行き・・・3m

   巨大な一石で作られていて、その石材は二上山で産出される凝灰岩が利用されていて、ここまで運搬して来たことが分かります。
 ■夾紵棺:きょうちょかん

 漆と麻布を、幾重にも重ねて作った棺の事。この古墳の棺にも施されていたと言うから、相当身分の高い人を葬ったのであろうと推測されます。
 ほぼ南に向いてあけられている。皆さん用意が良くて、磁石を持ってこられている方もおられました。
 出土品・・・夾紵棺の破片、金銅製八花文飾金具、七宝製亀甲型飾金具、ガラス玉類、それに、人骨と歯が一本発見されています。

 出土品は、明日香資料館にて展示されていますので、是非行かれることをお勧め致します。

 この時代、どうやって素晴らしく精密な金具が作る事が出来たのだろうかと、いつも思うんですよ。色彩も鮮やかですし、古代人のセンスの良さが良く分かると思います。
 <蝋梅:ロウバイ>

ロウバイ科 ロウバイ属の落葉低木です。基本種のロウバイは中心部分が褐色ですが、このロウバイは黄色一色なので「素心蝋梅:ソシンロウバイ」ですね。

「蝋細工のような花びら・・・だからロウバイ。」笑いねこさんがたけさんに教えて下さいました。

学名のChimonanthus(チモナンサス)は、ギリシャ語の 「cheimon(冬)+ anthos(花)」で 「冬の花」を意味と言われています。
 所々に案内板が立っています。が、その通りに歩いた事がありません。(笑)
 左 おかてら とふのみね 

独特の書体なので、なれない人は読めないかも。(笑)

 左、岡寺、多武峰(談山神社)
 <岩屋山古墳:いわややまこふん>

終末期(七世紀前半)の古墳で、墳形は西側半分ほど大きく削られているため、規模も良く分からないのが現状のようです。

この古墳もやはり南を入り口にしてあります。両袖式の横穴式石室です。
石室を構成する石には、飛鳥石(石英閃緑岩:せきえいせんりょくがん)を用い、表面を小叩き技法で平らに加工してあります。

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