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*  龍門寺オフ その3  *
2008年4月29日(火)
 これが中心にある心礎です。風人さんが落ちていた枝で、ホジホジと中をほじくって枯葉などを出してくれました。中をほじくった時、やはり横穴も竪穴も無かったそうです。

 みなさんの足と穴の大きさを比べてどうですか?小さく感じませんか?
 ふと上を見上げれば・・・木漏れ日が気持ちよかった〜。
 【 タチツボスミレ 】

 *スミレ科 スミレ属

 スミレ科は、世界に16属850種あり、そのうちスミレ属は400種以上あります。

 日本にはスミレ属のみがあり、50種と主要な変種と亜種が30以上もあると言う、世界有数のスミレの生息地でもあります。それだけに見分けが非常に難しい・・・。

 どこが違うんだ???と、いつも頭を悩ませている。微かな葉のねじれや葉の立ち方、形・・・でも、わからないのが現状です。(><)
 【 カサスゲ 】

 *カヤツリグサ科 スゲ属

 肥料の富んだ土地なら、1mぐらいに生長するらしい。

 昔、この草で笠を作ったことからカサスゲと言う名前になったとか。

 *頂穂(画像では茶色い部分)は雄性で、その下に数個の雌小穂を出す。
 これ・・・何かの実が爆ぜた後。ツルのような茎から数個ポツポツと種袋がくっ付いていました。面白い形だな〜と眺めていたのですが、何の植物なのか判らずです。(^^;
 さてさて・・・これはどなた???

 もう判りますよね。前に説明したお花ですよ〜。大写しにして見ますね・・・。
 これがお花の付け根部分です。花びらが根元から分かれているんですね〜。微妙に違うのも面白い。

 朽ちた老木から発芽。杉ですね。小さくても自分を主張しているところなんて、頼もしいです。(笑)

 この子が大人になる頃・・・って、何年ぐらいかかるんでしょうね。
 中央の薄茶色。アイスクリームをすくうスプーンに似てませんか?(笑)

 【 タツナミソウの果実 】

 *シソ科

 このスプーンのようになっている所に黒い種子(果実)を作ります。これはもう種子が飛ばされた後の残骸。

 形が面白いので撮影して帰りました。
 私が植物を撮影している間、みんなは龍門寺僧房などを手分けして捜しておられた。これがなかなか見つからない。あっちだ、こっちだと、みなさん声のする方へ右往左往。

 あったーー!!との声に見上げると確かに何か石碑らしき物が見える。が、ここからは登れない。ぐるりと回れば道があると言う話なので、少し坂を下りてみた。
 上の写真の一部を大写しにしてみました。<龍門寺本堂>と読めます。
 坂を数メートル下ると、少し凹みがあり、どうやらそこに道があったらしい。今は落ち葉で塞がれたようになっていたが、確かに石を組み合わせたような跡が見えます。本堂があったのは、この石組みのやや上、平らに見える場所にあったようです。
 ちょっとブレてしまいましたが、ここが本堂があったであろう場所です。

 【 龍門寺 】

 書物に初めて<龍門寺>なる寺の名前が出てくるのは、元慶四年(880年)の
 宇多天皇が、源能有(みなもとのよしあり)、藤原時平、菅原道真、大蔵善行、三統理平に詔して
 編纂を命じた[ 日本三代実録:にほんさんだいじつろく ]。

 清和上皇、宇多天皇の巡幸(第一回両槻会の講演)や、藤原道長の遊歴(第七回両槻会講演)
 など、平安時代になると相当に栄えた寺院であったことが、これらの記述でわかる。

 しかし、仙人の話しや素晴らしい景勝だったことのみが多く残されて、肝心のお寺の具体的な
 話はほとんど書かれていないのも、なんだか悲しいものがあります。

 室町時代、兵火などにより遭い、今は塔跡と、その上手(かみて)に本堂、六角堂、宿坊などの
 跡だけが残っている。

 昭和28年、寺跡の保存、顕彰のため、塔跡について発掘調査がなされ、報告されている。

 この時周辺で採取された主要な物は古瓦、詈仏。
 
 *軒丸瓦・・・明日香の岡寺などで出土する五葉複弁蓮華文瓦に類似。
 *軒平瓦・・・上縁に算盤玉形の連珠文、下線に大きな鋸歯文をめぐらし、珍しい中心飾りを置いた
        均正唐草文瓦で白鳳時代から奈良時代初期にかけての物。

   その他、室町時代の瓦が多数と、同時期の鉄製舌付の風鐸一個が発見されていることから
   塔は修造しながらも、その頃まで存在したが、江戸時代初期には廃絶していたとされている。

 【 ショウジョウバカマ 】

 *ユリ科 ショウジョウバカマ属

 山野の湿った場所に生息。葉っぱに光沢があり、葉の先から苗が出来ることもあるらしい・・・。

 ショウジョウとは猩々(猿)のことで、能楽で舞う猩々(猿)の赤い顔と葉を袴(はかま)に見立てて名づけられた。

 赤い顔???

 変だと思われますよね、赤なんてどこにもありませんから。でも、これは花が終わった後の姿なんです。
 
 【 ゼンマイ 】

 *シダ類

 若芽が銭型に巻くのでゼニマキからゼンマイになったとか。

 どれがゼンマイかわかりますか?綿をすっぽり被ったようなのがそうなんですよ。でもね、綿の中がゴワゴワしているゼンマイは摘んではいけない。なぜなら、それは胞子を飛ばす役割を担っている物だから、それを摘んでしまってはもうそこにゼンマイは出来ません。

 ちなみに、ゼンマイは茎だけにして、草木灰で茹でて、天日に干し、手で揉んで、また天日で干す・・・手間のかかる山菜ですが、保存することが可能なので、主婦にとっては有難い限りです。

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