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〜 藤原宮〜朝堂院朝庭の現地説明会〜その3 〜
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2008年9月27日(土)

 画像中央のパネルを見ながら、担当の調査員(いつも先生とお呼びしております)さんが面白おかしく説明をして下さるので、笑い声もついつい漏れ出てしまいます。(笑)

 発掘調査をしている人だから、きっと物静かで大人しくて、人前で話が出来ないだろう・・・な〜んて思ってたら大間違い!(オイ)先生方は、非常にお話がお上手でいらっしゃいます。

 思わず話しにのめり込んでしまって、ついついぬかるみに足を取られてしまって・・・大急ぎで靴下を脱いだ次第です。(爆)
 左上の地図のピンクの部分が、今回発掘調査された朝庭部分です。

 真ん中の下と右上の緑色の部分が、馬や牛、犬の骨が出土した運河の一部で、その横に斜行溝が2本出ています。
 説明の後、実際掘り起こしをしている場所へ移動して、また説明をして下さいました。本当に丁寧にして下さるんですよ。

  中心から手前の広い部分は<礫(れき)敷>がなされている場所です。
 <南北溝 2>そんなに太い溝ではありませんでした。思っていたよりもずっと狭くて浅く感じましたが、確かに瓦などが出土したんですよね・・・。
 中央は<大型の柱穴>が3穴見つかった場所です。この穴、正三角形に位置しているので、塔とかではなく、大きな幡を立てていたんじゃないかと言われましたが、両槻会のうちうちでは「いや、あれはピラミッドだよ」な〜んて、まことしやかに嘘の話をでっち上げていたのであります。実際はまだ解明されていませんので、空想をいっぱい広げて楽しんで下さい。(オイ)

 3基の柱は、いずれも一辺約1.6mの大きな方形の堀形で、柱は抜き取られています。
 この灰色の土泥部分の左側が今回発掘調査された<運河>です。

 ここから先出の土器、瓦、木簡、木製品、漆の付着した布、動物骨などが出土しました。

 運河・・・小樽運河を思い出しました。運河って河の文字を使うから大きいのだと想像しがちですが、小樽運河も藤原京の運河も、そんなに大きくはありませんね。
 調査区中央を南北に貫流し、藤原宮を造営する資材を運んだ運河と考えられています。幅約4m、深さ約2mの大規模な溝です。今回は長さ7m分を調査していました。

 運河には灰色の砂が0.8m堆積し、砂混じりの青灰色粘質土が1m堆積、そしてその上を黄灰色の土と茶灰色の粘土で埋め立てています。

 説明後、両槻会にご参加下さった事のある方々からお声がけを頂きました。「両槻会の方ですよね」有難いと思いました。少しずつでも浸透してくれているんだな〜って、思いました。またお会いしました時は、是非お声がけをお願い致します。(笑)
 現地説明会が終わり、友人のyosioさんの車で喫茶店まで送ってもらい、両槻会事務局員:太古さん、風人さん、TOMさん、笑いネコさん、Yumiさん、若葉さん、Pは、一息つけてから、近所にある本薬師寺跡のホテイアオイを見に行きました。

 一面のホテイアオイ・・・これは自生しているわけではないそうです。ちゃんと毎年植え込んで下さっていると前に聞いたことがあります。見事でしょ〜。
 本当に神様って天才!!

 こんなデザインの花を作ってくださるなんて、凄いですよ〜。仏様の白毫(釈迦の眉間の白い毛のこと)を彷彿とさせる黄色い点。紫にあって、とても鮮明に輝いているようです。

【布袋葵:ホテイアオイ】

 ミズアオイ科 ホテイアオイ属

 布袋葵は、面白い習性を持っています。花が咲き終わると花茎は曲がり、先端は水中にもぐり、果実は水中で成長します。

 熟した果実は水中で裂開し、水中に種子を散らばらせ、種子から発芽した実生は最初から浮き草状の生活型をとらず、浅い水中や水辺の泥の上で土中に根を下ろして成長し、株が大きくなると葉柄に浮袋を作って水面に生活の場を広げて行きます。

 また、枝は茎から水平に伸ばし、その先に芽が出来て新しい株を作るため、すばやく株を増やす事が出来ます。

 彼岸花も綺麗に咲いていました。今年は飛鳥のホテイアオイも彼岸花も見ることは出来ないだろうと思っていただけに、今日は両方のお花を間近に見る事が出来て、なんだかとても得した気分でした。

 風人さん:「あれ?あの後姿、あの歩き方は・・・太郎さん!?」

 P:「あ、ホント、あれはまさしく太郎さん!たろうさーーーーーん」

 と、思わず所構わず大声を発するP。すみません、他に来ておられた観光客様。これが両槻会名物<Pの雄たけび>です。以後お見知りおきを〜m(_ _)m ペコリ

 太郎さんに、ちゃんと声が伝わって、太郎さんはあちらこちらと見回す。まさか、遠くにいるPだとは思わなかったでしょうね。(^m^)プッ
 この後、本薬師寺跡をぐるりと一周して、笑いネコさんとPは徒歩で、近鉄畝傍御陵前駅まで行き、大和八木経由で三重の風菫の里へと行く事になりました。笑いネコさん、風菫で初めてお泊りです。
 yosioさんのお店<花林>にココロが惹かれつつも、夜になると最寄り駅から家まで、真っ暗闇の中を歩かねばならない環境のため、渋々帰ったのであります。

 近鉄電車に乗っている間に、一気に夜が加速し、最寄り駅に到着すると、辺りは真っ暗闇。風菫の里は山間なので、真っ暗闇になるのが早いの早くないのって・・・。駅から徒歩で約30分。田んぼのあぜ道を縫うように(今日はこれで二度目?)歩いて、やっと自宅に戻ったのですが、さて、ドアを開けようとしたら・・・鍵がどれかわかんないP。自宅の鍵、5個以上あるんです。滅多に開けないからわかんない!

 もたもたしていると、笑いネコさんに笑われました。ドアがやっと開いたと思ったら、真っ暗な部屋から、ぬぅ〜っと・・・居候君が。(爆)

 大きな笑い声が聞こえて、まさかって思ったけど、他に大声で笑う人はいないからって。(^m^)プッ

 あれやこれやで、一日が終わりました。長々読んでくださって、ありがとうございました。m(_ _)m ペコリ

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